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Column

成長する覚悟

2018.3.14

春が来た感じですね。恒例の花見までもう少し。
待望のゴルフシーズンも到来。
僕は花粉症ではないはず(昔ひどかったけど、ビタミンを飲まされいたら治った)だけど、
目がかゆかったり、くしゃみが連発したりしています。でも花粉症ではないはず・・・。

さて、もうすぐ4月。新入社員は当社には来ませんが、多くの会社で新人を迎えられることと思います。また来年の新卒採用もスタートしています。

当社の45項目のコンピテンシーモデルの中のひとつに、「成長意欲・学習意欲」というものがあります。

その定義は
「キャリア上の目標を持ち、そこに向かって自らの能力を伸ばそうとする。好奇心を持って能動的に学ぶ。継続的な勉強を怠らない。他者からのアドバイスを常に求める。成長意欲がある。」というものです。

通常人事制度においては、1等級などエントリーの等級にこの項目を置きます。
それはほぼ、「採用時に最低限持っていてもらいたい」コンピテンシーという意味です。

これがない人を採用すると苦労します。「いまのままでいい、成長のための努力をしたくない」という人を成長させるというのは至難の業です。

もっとも、ほとんどの学生なり、新人は「成長したい」と言います。
まあ、多くの人は、成長したいと思っていると思います(願います)。

ただ、ここでまた確認しておかなければならないのは、
「成長したい」と「成長する覚悟がある」は違うということ。

この話は、先月の人事プロデューサークラブの事例研究会で発表いただいた若い採用担当者の方から伺った話で、「そうだよなあ、若いのによくわかってるなあ」としきりに感心したものですが、確かにそうだと思います。

人は自然には成長しません。成長には苦痛が伴います。

筋力を鍛えるトレーニングをすれば、その時、苦しいはず。また後で筋肉痛にもなります。
持久力をつけるために走る、より早く走るためにはトレーニングが必要ですが、そのトレーニング中はつらく、苦しいです。
努力は尊いですが、努力中は苦しいはずです。それを楽しいと思えたら幸せだけど、やっぱり苦痛は伴うでしょう。受験勉強も苦しかったはずです。

どの分野にしろ、成長するためには、苦痛が伴うのです。
その苦痛を乗り越えてでも、成長したいという本気の想いが、「成長する覚悟」です。

成長するためには、何かを犠牲にしなければならない。時間もかかる。プライベートの時間を単にゲームで時間をつぶしていたら、その時間、何かを学んでいる人とは差が生まれていきます。(電車の中でスマホゲームやってる人の多いこと!)。本を読むか読まないかでも大きな差になります。

仕事でも、これまでにやったことがないことに取組み、苦労して、失敗もして、その上で何らかの成果がでるか、でないか。その間は苦しいはずです。その上で成長があります。

ビジネスパーソンなら少なくとも日経新聞には目を通した方がいいと思うけど、それには「購読料」と、(当初は)面白くない、という痛みが伴う。

自然には育ちません。どれだけ成長する「覚悟」を持っているのか、そこを人事は見極めてほしいし、それを伝えてほしいと思います。

それをするかしないかは、あくまで本人次第だけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、昔よりは多少成長したと思っていますが、いつ最も成長したのかなと思い返すと、
やっぱりそれは必ず「辛かった時」です。気持ちか、体力か、時間か、時によってその違いあったとしても。

ゴルフはいつでも「成長のための痛み」を味わわせていただいてます。
努力しても成長しないこともあるかもねえ。

西尾 太

 

 

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