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Column

公正さと公平さ

2009.5.15

前回、人事担当は、品行方正?について少し述べたが、言葉遣いがよくて人格者で、紳士淑女で・・・ならばそれに越したことはないけれど、それよりも大切なことがある、と言いたかった訳で、それは「公正さ」であると思っている。公正さを保つためには、少々素行が悪くってもしかたがないのではないか、ということである(そうじゃないにこしたことはないけれど)。公正さを保つ強さを持たずに、単に品行方正かどうかで人事担当を選んでしまうと失敗すると思う。その公正さは、もちろん労働法規もあるけれど、経営理念・ビジョンなどからくる人事ポリシー(会社の、社員に対する考え方)による。人事ポリシーに基づいた人事制度や人事管理、人材育成の考え方をしっかりしておき、ここを基準として「公正さ」を保つということである。

公正さと公平さは違う。公平は「みんないっしょ」であり、公正さとは違う。昨今の人事制度は、ある意味で「差をつける制度」である。何によって差をつけるかは様々だが、決めたことに対して「公正に」対応していくことが大事だ。そしてその公正さの基準が明文化されたものが「規程」である。人事における六法全書みたいなものである。
その対応は公正か、規程に則っているか。前回の対応と違うのならば、そこに根拠はあるか、それも規程に則っているか。規程がおかしい、不備ならば規程を作るか・・・。
その上での人事運用である。だから、経営や職制や社員からいろいろ要望を受けても断固として「ダメです」と言わなければならない。そういうことである。その意味で人事はブレてはいけない。

「公正さ」を保つ強さと、「品行方正」を兼ね備えればいいんですよね。すいません・・・なかなかできませんけど・・・。僕はいい加減な奴だけど、規程に関してはうるさいですよ。

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