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Column

2010年

2009.12.30

「2010年」という映画があった。ロイ・シャイダー(僕はポール・ニューマンと並んで、この人が好きだ。ポール・ニューマンと言えば、“Nobody’s Fool”という映画が大好きだ。この映画にはブルースウイルスも出ている。穏やかだが、暖かい話だ)主演の、2001年宇宙の旅の続編だ。2001年?よりはわかりやすく、希望を持たせる話だったが、いずれにせよ、来年は、ここで描かれた2010年だ。1984年の映画だ。25年前。映画館で見た。おいおい、25年前って言ったら、19歳だよ。
やだねえ、年取るのは。

映画のように人類は木星まで行くことはできていないが、25年前に今日のような世の中は想像していなかったのは確かだ。

パソコンもこんなではなかったし、インターネットもない。携帯電話なんかもない。ポケベルって不思議だなあ、と思っていた。カーナビもなく、大きな地図をクルマに常備してあちこち行っていたな。デジタルシンセサイザーのDX-7というのがYAMAHAから出て、12ヶ月払いで買った。画期的だった。(これは今でも自宅にある)

でも、あのころに比べて世の中は豊かになっていない。便利にはなったけど豊かではない。景気の問題もあるけど、心も問題もあるだろう。

僕自身は当時やる気のない学生だったが、世の中には希望があったと思う。「まだまだいくぜー」というような雰囲気はあったように思う。

バブルかな、日本人が変わっちゃったのは。モーレツに働いて、成長して、またモーレツに働く。モーレツに動けばいろいろな壁にぶち当たるもんだけど、それも動くからであって、エネルギーはあったように思う。

僕の就職活動の頃から、バブルの匂いが蔓延して、モーレツに働くより、「うまくやろうよ」というような感じに変わって行ったように思う。

で、バブルはじけて、「うまくやれないじゃん」ということだけ残って、「モーレツに働く」というのがなくなっちゃったんじゃないだろうか。

景気を作るのは人だ。自然は人の力を超えているが、景気は人の力、とくに心理だと思う。景気が悪い!と言ったって、景気を悪くしているのは神様や自然ではなくて、人なんだ。景気が悪い!というのは、誰かに責任を負わせているようなものだ。

だから、景気が悪い、っていうのは2009年で終わりにして、2010年は景気がよくなる、ってみんなが思えば、お金が回り、ほんとに景気はよくなるんじゃないだろうか。

そんな単純なものじゃない?でも人のことでしょ。人心でしょ。

そして、そのためには、やっぱりモーレツに働かなきゃいけないんじゃないかな。

働くっていうことは、誰か他の人に影響を与えるということだ。仕事がなければ作らなければいけない。誰かに役に立つ、影響を与えるにはどうしたらいいか、考える。

もちろん、世の中は1984年とは違う。携帯電話もインターネットもない時代とは違うから、25年前と同じことをしていてもいけない。

長くなっちゃったけど、2010年になったらまたいろいろ考えて、価値を作っていかなければいけないと思う。

初詣で「今年はいい年になりますように」というところを、「今年はいい年になるようにがんばります」と言いたいと思う。

ここのところ少し疲れていた気がするけど、また気持ちを新たにスタートしたいと思う。僕も世の中も、気合の充電の時間が、お正月だと思っている。

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