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Column

就職内定率

2010.3.17

就職内定率が氷河期を下回ったというニュースが流れている。

前にも書いたんだけど、企業側の問題もあると思う。また学生側にも。

企業の採用側で考えると、新卒採用って何だろうということを、もう一度みんな考えてもいいのではないかと思う。

多くの会社において新卒採用は、「将来会社を背負うであろう人」の採用だと思う。職務経験のない新卒を採用して育てていくのだから、少なくとも数年・十年・数十年を見据えているはず、ですよね。ね。ね。
まあ短くても3年から5年は見据えますよね。ね。ね。
1年や2年じゃあないですよね。

なのになぜ、今年の景気がいいとか悪いとか、そういうことで採用数が変わるんでしょうか。

3年前は、「採用できない」って騒いでいたじゃないですか。バブルのころもそうだったじゃないですか。

景気のいいときに採用数を増やし、景気の悪い時に採用数を絞る、ってのは、新卒採用の意味から考えて、いかにも短視眼的ではないかと思う。まあ、育成にかけるコストがどうしても負担できないということであればしかたがないとは思うけど。

できる限り、毎年一定数を採っていくよう努力すべきだと思う。そして人事部門は、それを経営に働きかけなければいけないと思う。

大量採用においても教育が行き届かないということがあった。

だから、少なくとも数年を見据えて採用数を考えて欲しい。

社会的に、単年度の景気で、その年の学生の就業機会が奪われるようなことのないような仕組みを考えるべきかもしれない。経営者も、「いい時はたくさん採って、悪い時は絞る」という考え方から脱却してほしいと願う。学生に責任はないのだから。学生たちに企業業績のツケを払わせないようにしていけないだろうか。
できるだけ毎年一定の数を採用し、足りなければ中途採用にもっと門戸を広げる、という考え方や仕組みにできないものだろうか。

一方! 学生のみなさん。

先日新聞で、就職希望調査、いわゆる人気企業ランキングを見たけれど、就職観をもっと見直していかないと、そりゃあ内定はとれないよ。

人気企業の志望理由が「規模が大きい」「一流である」「安定している」っていう理由が上位に来ているよね。
それでいいんだろうか。

規模が大きいということはイコール安定しているにつながるような気もするし、要するに安心・安全路線だよね。

こういう世の中だからわからないでもないけど、規模が大きいところは競争も激しいし、出世は遅いし、人によってはそれによって成長が遅れることもある。また、昨年11月から今年1月にかけての調査なのに、なぜかJALが75位にランキングされているのもよくわからないけど、それってブランド志向なのか。

人気企業を志望するのはいいんだけど、なぜそこを志望するのか、何がしたいのか、なんのためにそこに入って、どのように社会に貢献するのか、そういうことが整理されていて志望するならいい。

でも「規模が大きいから」「安定しているから」「一流だから」・・・きっと「親や親せきが喜ぶから、周囲に“おー”って言ってもらえるから」と思って就職活動しても、採用担当だってそこんところはわかっているんだから見抜かれる。だから内定には至らない。

価値観を見直してもらえないだろうか。

今一度言う、「どこに入るか」ではなく、「何を為すか」。

ここが整理されていたら、必ず内定はとれると思う。

うーん、いままで新卒採用を何回もやって、たくさんの学生さんと会ってきたから、言いたいことはたくさんある。

また書きます。

人事プロデューサークラブからもメッセージを出したいな。

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