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Column

自由と自律

2015.6.1

珍しくすぐの更新。

ほんとうはもっとあとで書こうと思っていたんだけど、今日は小田全宏先生の全陽塾で興味深いお話を伺い考えさせられたことがあるので書く。

『「自由」を得るためには「自律」を突きつけられる』

これはある会社の価値観を表すときに伺った言葉だ。

「自由」というのはある意味「不自由」だ。
「自律」、そして加えて「自立」していなければ真に「自由」にはなれない。
でなければ「死」である。

自由でありたいし、当社のメンバーにも自由でいて欲しいと思っている。

でも、それが人によっては楽ではないことなのかもしれない。

難しいことだ。

ここからが今日考えさせられたことだけど、
その「自律」と「自立」をしていく際に、
「●●でなければならない」という自分自身の基準が、自分を苦しめることになる、ということだ。

「●●でなければならない」というその人の価値観や信念があったとして、
「そうでない時」、人は怒りを覚える。
それは、他者に対しても自分自身に対しても、である。

「●●でなければならない」というものが「ない」としたら、怒りの原因はもはやないということだ。

これも難しい。

ではどうしたらいいか、というと、

「●●になったらいいな」と楽しい想いをもって、それが実現したときのことを考えればいい、とのこと。

「ねばならない」ではなく「なったらいいよね」と楽しく考えること、
確かにそうできればそれに越したことはないが、なかなかほんとうにそう考えることは難しい。

でも、それができたら、人生楽しいよね。

「自律」は自分を縛るものではなく、「そうなったらいいよね」と思い描くことで、
「そうできない自分」を責めるのではなく、
「そうなれるだろう自分」を思い描いて楽しい自分でいること、
たとえそうなれなくても、自分を必要以上に責めないこと、
「また目指そう」って楽しく思う、そういったことが、人生を楽しく生きる秘訣、だそうだ。

他者に対しても同様で「そうなったらいいよね」という楽しい想いでいれば、

そうならなくても怒りは覚えず、「へえーそうなんだー」で済むということだ。

難しいです。僕はまだそこまで行けてません。
以前よりは少しは近づいているかもしれないけど・・・。

でも、目指していいものだと思う。

さて、「評価」である。
評価におけるメッセージは、「ねばならない」ではなく、
「こうなれたら成長できていいよね」という発想で行うとすれば、
ものすごく価値が高いのではないだろうか。

そういうメッセージを全社的に評価を使って発信できたら、
とてもいい会社になっていくと思いませんか?

とても難しいテーマだけど、追求する価値があると思っている。

自分も含めて、かもしれないけど、
「自分の価値基準で自分を苦しめてしまっている人」が多いように思う。

周囲はそこを求めてないよ、自分がこうなれたら楽しいなって思えるところを、楽しんで目指そうよ。

やっぱりその意味で、自由と自律は難しいんだけどね。

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