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Column

人事の常識は

2019.8.2

バタバタしているうちに、夏至はとうに過ぎ、磯野波平さんと同い年になってしまい、長かった梅雨が明け、気づけば8月、猛暑がやってきました。
そんな中、「評価基準」と「人事の青本」が増刷になりました。ありがとうございます。

さて最近、つくづく思うところは、「人事の常識は、世の中の非常識」ではないかということ。
例えば「定期昇給」。なんで毎年給与が上がるの?物価対応のベアならわからないことはないけど、毎年給与があがるものだということが常識になってないだろうか・・。
モノの値段は毎年自動的に上がらないでしょ。
ということなら「年功序列」。年功序列は過去の功績を加味して、年功的に処遇が上がっていく仕組みで、見直しを言われてから久しいけど、まだまだ根強いですよね。
モノの値段は時価でしょ。今の価値ですよね。なんで給与が今の価値じゃなかったりするんだろう。
そういう意味では、昨今言われる、「新卒1000万円!」てのはしごく当たり前で、なんで今頃クローズアップされているんだろう。価値があるものに高い値段が付くのは当たり前ですよね。
となれば、そこで気をつけなければいけないのは、「給与って下げられないんでしょ」という常識。その常識を「新卒1000万円!」にあてはめたら、いろいろなことが成り立ちませんよ。価値が下がれば値段は下がりますよね。

こういった「人事の常識」を疑ってみないと、いろいろなところに不具合が起こっている現実は整理できません。

もちろん、僕は「給与を下げる」ことには慎重であるべきだと思っています。「下げる仕組み」はあるべきだけど、むやみに下げることは、デメリットの方が多くありますからそこも鑑みなければいけないでしょう。給与は適切な基準と評価に基づいて安定的に上がっていくのが望ましいとも思っています。でも上がるべき人が今の価値に対応した給与にまですぐに上がらないというのが年功序列の仕組みであるならば、それは今や非常識だ、と言っているのです。
そして「下がらないもの」という常識的に考えているのは良くない、ということです。

などと考えていたら、「人事の常識は、世の中の非常識」というものがたくさん出てきました。どこかでまとめてお伝えしてみようかなと思っています。

写真は台風(熱帯低気圧?)が過ぎた直後の先週の浅間山です。ちょっと涼し気?大雨予想だったけど、行いがいいもので、雨に降られませんでした。

猛暑ですが、皆さん体に気をつけていただき、ぜひ夏を楽しんでいただきたいと思います。

西尾 太

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