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Column

4/5、3/5副業・兼業

2019.11.19

珍しく、連日で投稿します。

昨日は、株式会社エンファクトリーさんが開催された、
「副業特区」会議に参加させていただきました。
https://enfactory.co.jp/news/2019/11/05/130205

非常に有意義はお話を聞けました。

副業・兼業については、昨今とても注目されていて、
僕も、「どんどん推進すべし」派です。

そもそも僕が独立して会社をはじめたのは、
起業したかったわけでもなく、独立心がさほどあったわけでもなく、
ましてや前職を辞めたかったわけでもなく
(組織に向いていないということもあるのかもしれないけど)、
ただ「いろいろな会社の人事のお手伝いをしたい」と思ったからで、
できれば「副業」として他の会社の人事に関われたら理想だと思っていました。

もちろん「人事部長」がそれをすることは
当時としては理解されにくいことで、
「ダメ」と言われることも「しごくごもっとも」だとも思いました。

もし、当時副業が解禁されていたら、どうだったかなあ。

昨日、副業を解禁されている会社さんの事例が発表されていました。
メディアにも出ていらっしゃる会社さんで、進んだ取り組みだと思います。

ただ、まだ数%ぐらいの人しか副業をしていない、という実態もあります。

で、考えました。また、ここのところ思っていることもあります。

ひとつは、「副業」などで、「会社の外に出す」という施策には関心が高い人事部ではありますが、そういう副業人材を「受け入れる」というところがまだ少ない。
副業志向を持つ人は多いそうですが、企業の受け入れ窓口が整っていない、ということです。
「受け入れ」については、雇用契約ではなく業務委託(請負・準委任等)契約が主であり、雇用契約外は人事部が所管しないという場合が多いと思います。
業務委託は、法人と契約する場合もあるため、人事部が取りまとめるのは難しいのかもしれないですが、個人との契約であれば、所管することを考えてもいいのではないかと思います。

もうひとつは、恐らく最大の問題だと思うのですが、
副業・兼業を認めている会社でも、現況、5/5副業がほとんどであるということです。
5/5副業とは、本業を週5日フルタイムで働いたうえで、副業してもいいよ、というものです。まあ、まずはそうかもね。
でも、ということは、残業時間帯か休日(主に土日)しか副業はできないわけで、
一般企業を副業先にするのは難しい。だって、副業する時間帯が残業時間帯か休日では、副業先の企業の社員はその人と仕事しようと思うと残業するか休日出勤するしかないわけで、実質難しいですよね。
一般の企業に関わらない副業ならいいんでしょうけど、それができる人は限られてしまうと思います。

これから推進していくべきは、3/5副業、4/5副業などだと思っています。
週3日か4日本業をやって、その他は副業をする。
当然本業の給与は3/5・4/5になるでしょうが(すべきだと思う)、そうすれば普通の時間に副業先の仕事ができるようになり、その副業先で一般のプロジェクトに関わることができるようになります。

僕は在職中に副業を志向した時に、当然年収が減ることは想定していました。
その分他で稼げばいいんで。稼げなくても経験を積めればいいし。

実際そのように4/5本業的に働いている方も昨日いらっしゃいましたが、
5日分の仕事を4日分でやることで、自分自身も、部下も仕事の生産性をより考えるようになったと伺いました。

競合避止などの問題はあるかもしれませんが、
これからは、個人のキャリアは自分で作っていく社会になるし、
また、企業は自前にこだわらない知識・経験の獲得が必要になり、
「越境」の重要性はより高まると思います。
人事はこれを後押ししていく必要があると思います。

雇用契約での採用はどんどん難しくなっていくでしょう。活用が求められる時代です。

これから、副業・兼業についてもいろいろ書いていこうと思います。

西尾 太

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