評価制度も人事の悩みも、
普遍的な体系で
一気に解決する人事のプロフェッショナル

Column

人事は品行方正?

2009.5.11

(今日は、主に「だ、である」調)
人事部長だった時、自分自身の評価で、評価者に、「人事としてよくやった!会社もだいぶ整ってきた、よくやってくれた」と言われ、「おっ、これは処遇UPか?」と思ったら、「でもなあ、おまえ、人事のくせに言葉遣いが悪いからなあ・・・」と言われ、評価を下げられそうになったことがある。

ここでの問題は2つ。

?人事は言葉遣いがほんとにいいのか?
?言葉遣いのことなんて普段まったく言われていなかった。

今日の主題は?。
でも?については、いわゆる「後出しじゃんけん」と言って、人事評価の世界じゃタブーですよ。普段、お前の言葉遣いは悪いから気をつけろ!と言われているのならしかたないけど、評価時にだけ持ち出すのは、いけません。いけませんからね!

さて、「人事のくせに言葉遣いが悪い」というこの「人事のくせに・・・」であるが、人事は言葉遣いがいいもんなのか?そうなのか?確かに社内では僕の言葉遣いはそう良いもんでははなかったかもしれない。社長とだって口喧嘩するし、役員とだってあーだこーだとやりあってた。まあ、でもそれほど言葉遣い悪かあないと思ってたけど。
でもまあそれはよい(よくないか)。気をつけましょう。
ここで言いたいのは、「人事のくせに」である。要は、人事っぽくない、ってことらしいんだけど、要するに、人事たるもの、品行方正でいるべきであるということなのだろう。
一応20年間社会人やってきているので、普通の言葉は使えると思うが、ひょんなところに出るんだろう。まあそれはよい(やっぱりよくないか)。

人事ってみなさんどんなイメージもっているんだろうか。あるいは、どんな人を人事に配属するんだろうか。きっと品行方正なイメージを持っているんじゃないだろうか。
真面目で、温和で、公正明大で、人格者な感じ?いい人な感じ?

成長企業において、はじめて外部から人事経験者を採用するときに、このイメージと、「ほんとにできる人」のGAPがあるんじゃないかと思う。真面目で、温和で、公正明大で、人格者なイメージと、人事ができる人の実態はちょっと違うと思う。このGAPが採用失敗を招いている気がする。

僕の知っている、「あーこの人、人事できるなあ」という方々は、ちょっと怪しい感じの人が多い気がする。一筋縄でいかない感じである。影はないけど、裏はありそうだ。まさしく「人事屋」って感じだ。

そりゃそうだろう。人事は戦いである。戦(いくさ)にどう勝つか、を常に考えているはずである。そうでなければ、筋が通った人事はなかなかできるものではない。勝つためには硬軟おりまぜ、寝技も仕込み、最終的に勝ちにもっていかねばならない。経営と戦い、社員と戦い、職制(管理職)と戦う。

ここで言う「勝つ」とは我を通すというものではない。頑固者でもいけない。あるしっかりした一本の筋をもち、その筋を通すべき時に通すことだ。その筋とは、経営者や社員との対話でできてくる。自分の筋ではなく、会社としての筋だ。だからこの筋が違うというときは、戦わなければならない。気分で人事はできないからね。

言葉遣い?はい、必要に応じて改めてまいります。

お問い合わせ・資料請求はこちら

ご相談から質問まで、
まずはお気軽にお問い合わせください。