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Column

就業観と選考スキル

2014.3.17

昨日、就活支援のCareer Lampで「模擬面接セミナー」を実施し、15人を超える人事採用ご担当者・社会人・もうすぐ入社の4年生と、30名を超える就職活動生に集まっていただいた。

その様子はこちらから。
学生からのアンケートを見ても、満足度の高いイベントになったかと思う(ボランティアで持ち出しだけど)。
その中で協力いただいた採用ご担当者とお話したが、
大まかに言うと、就活生には次の4タイプがあると思う。

就業観・志向については、当社でインターンをしてくれた今4年生のSさんの図を確認いただきたい。

このミステリーサークルのような図は、就業観について、あるいは志向について、考え抜いた末に作成されたものらしく、よーく見てみないと訳わからないのだが、
要するに「自分の志向」があって、それは「自分が価値を提供する相手」はどこにいて、
そのために自分は何ができて(自己PR)、
それを実現するためのツールとしての「会社」はどこであるか(志望動機)、
ということを図にまとめたものであり、よーく見れば秀逸な図であると言える。
要するに就業観とは、「なぜ働くのか(WHY)」「何を社会・顧客に提供するのか(What)⇒(業界とも言える)」
「どのように提供するのか(How)⇒(職種とも言える)」「実際行えるか(Do)⇒エネルギーや、やる気ってやつ?)」
を持っているか、ということである。
昨日の学生には、それを持っている学生と、そこがまだない学生がいた。
Career Lampの主旨はそこにあって、就業観を持って欲しいなあということでこの活動をしている訳であり、
3年生のこの時期に、これをもち得ていない学生がどれだけ多いことか、ということが、
就職活動そのものの大きな問題だと僕は思っている。
そして、就業観に加えて内定獲得に必要なものが、
選考スキルであり、それはESの書き方とか、テストセンターへの対応とか、面接スキルとか、第一印象の爽やかさなどである。
上記の4事象にまとめてみると、
?:就業観・選考スキルの双方を持っている。
⇒問題なく、内定は獲得できるであろう。
?就業観はあるが、選考スキルが足りない。
⇒昨日のようなイベントでの振り返りなどで、チューニングすれば内定は獲得できるであろう。
?就業観はないが、選考スキルがある。
⇒僕の就職活動である。内定を取るのは難しくないが、入社後ものすごく悩む。
ベースのない就職は、ほんとうにつらくなる。就業観を今のうちに考えて欲しい。
?就業観も選考スキルもない。
⇒ここで選考スキルのみ多少磨いたとしても、底が浅いので採用担当者に見抜かれる。
本質的な企業選びができない。
結局のところ、就職活動というものも、世にある就活生支援の多くも、
選考スキルに偏っていて、就業観の形成が欠けているのではないかと思う。
その結果、ここで悩む就活生が多く出てしまう。
このブログを読んでいただきたい。当社でインターンしてくれている就活生で、率直に書いてくれている。
↑これ、興味深いでしょ。重たいけど。ものすごく悩んでいることもわかる。がんばってほしい。
選考スキルは、はっきり言ってどうにでもなる。
採用担当者は、多少の選考スキルの未熟さについては寛容であり、
志向性が自社にマッチングしていると思えば、選考を通すはずだ。
そして、ここは練習すれば上達するものだ。
ところが就業観がないと、どうやったって見抜かれてしまう。
そこは採用担当者としては妥協できないところだからだ。
志向性なき志望動機、抽象論に終始する面接については、
何も見えないし、多くの場合そこを掘り下げて見出してあげる努力を繰り返すほど採用担当者は寛容ではない。
ということで、まだ?や?にいる就活生は、「急がば回れ」である。
小手先のスキルをどうにかしようと思うのではなく、多くの社会人と話をするなどして、
自身の就業観を考えていってほしい。
この問題は、今なのか、あるいは入社後なのか、いつかは必ずぶつかるカベである。
ぶるかるのは早いほうがいい。
悩んだら、当社に来て欲しい(予約はしてください、いつも誰かいるとは限らないんで)。
同じような悩みを持っている就活生がいたり、4年生や僕たち社会人がいたりするので、
時間が許す限り相談に乗る。多少上から目線かもしれないけど・・・。
というようなことを考えさせてくれた昨日のイベントだった。
ご協力いただいた採用ご担当者の皆様、4年生の皆さん、
来てくださった学生の皆さん、ほんとうにありがとうございました。

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