Column
コラム
徒弟制度
2010.3.3
徒弟制度のような師匠と弟子の関係は、今こそ見直す人を育てる非常に有意義なものだと最近思う。
料理の世界、宮大工、寿司職人、ラーメン屋さん、床屋さん・美容師さんなど、そのような世界はたくさんあって、今でも人が育っている。
昔に比べて育つ人の比率が下がっているかもしれないし、そもそもそういう世界で一人前になろうと思う人も少ないのかもしれない。師匠についていけないということも多くなっているのかもしれない。逃げ道が多いのだろう。
そこには教育制度も評価制度もなくて、師匠・親方の「おめえはもういちにんめえだな」という一言・一存が評価そのものである。
理屈ではない。完全な感覚値・暗黙知の世界である。
人事の世界も同じだと思う。いい師匠に恵まれるかどうかは大切だ。
つまり、人事担当者としてキャリアアップしたければ、我流にならず、経験者、とくに普遍的なものを持っている経験者のもとで経験を積みたい。
人事担当としての転職のご相談をいただくけど、35歳ぐらいまでならば、人事経験者が上司である会社を選ぶように勧める。
ベンチャーは得てして経験者が人事部門のトップにいるとは限らないから、暗中模索するよりも、誰かに習った方がいいと思う。
そういう出会いがあればいいと思う。
(それを補うのが、人事プロデューサークラブだったりするんですけどね)