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Column

答えなんてない

2010.11.11

昨日、今日と研修の仕事をさせていただいた。
いつも、受講者のみなさんには恵まれている。管理職にまでなられている方々、これまでいろいろな経験を積んできた方々、ご自身なりのお考えも持たれている方々が、それでも前向きに研修の内容に取り組んでいただいている姿をみるのは、とても嬉しく、感謝をし、頼もしく、涙がでるような想いをする。ありがとうございます。

でも、よく思うことは、僕は、みなさんが求めている答えを出して差し上げているのだろうか。
今日も、興味深いご質問をいただいた。難しいご質問でもあったが、そのご質問はもっともだ。

応えられたかどうか・・・・。

ところで、大人になって以来、社会人になって以来、求めている答えが、明確に、簡単に人から与えられたことがあっただろうか。

学生の時はいい。少なくとも高校生ぐらいまでは。
どんなに難しい問題でも、問題が与えられ、それに取り組み、何かしら答えがあった。課題・問題があって、その答えがある。それを見つけることを求められた。

ところが、大学生時代以降、なかなか、答えを見つけたすっきり感は、他から与えられない。それでも大学生のころは、その答えが見つからなくても、それほど悩まなかった。

社会人になると、求める答えがなかなか見つからない。そう思ったことはないですか?

悩んで、人に聞いて、探して本を読んで、いろいろしてみるけど、求めている答えに辿り着いたという実感がなかなかわかない。

あると思ったそこに、答えがない。本を読んでそう思ったことはありませんか?

ストレスです。

結局、答えなんて人から与えられるものではない、答えが予め用意されているものでもない、自分で見つけようとして、近づくことしかできないものだ、というように思うようになった。

答えに辿り着く過程が大事で、答えそのものにはそれほどの重要度はないんじゃないか、とか。

そうはいっても、お金出して本を買って、そういう想いをするのもなんなので、人事の赤本と青本には、できるだけ「解」を書こうと思った。

よく、「西尾さんは、ノウハウを出しすぎる」と言われる。そうじゃない方が、商売にはいいのかもしれないけど、僕がこれまで味わった、読んだけど見えてこない、というのが気持ちがわるいので、できるだけ書く、人事の学校ではできるだけ伝える、ということを(後のことは考えずに)心がけるようにしている。講演についてもそう。

でも、たぶん、人それぞれの求めている答え、「解」は違うと思う。なので、決して十分ではないのだろうとも思う。そのジレンマとの戦いだ。

やっぱり、答えなんてないんだ。できることは探すことだ。そこが大事だ。ということなんではないのだろうか。

・・・みたいなことを今日は考えました。ちょっとシリアスですね。すいません。

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