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Column

角度

2010.12.24

前々回述べたけど、オフィス移転や給与の変化は、その角度が起こった時に人のやる気に影響を与えるけど、その後変化がなければ、モチベーションを上げ続けることはない。
まあ、少なくとも、オフィス環境がよくて、給与がそこそこなら、この理由でやる気を大きく下げることはないだろうけど、モチベーションに占める割合は下がってくるのは確かだ。

ここでいう角度、とは変化の角度を言っている。

変化のないものと角度がつくもの、という区分は人事には大事かなと思う。

給与は上がった瞬間はうれしいが、持続しない。下がった瞬間のショックはとても大きい。

移転も同様だが、環境に慣れればモチベーションに影響は与えない。

人事評価についても、実は角度は重要だ。「どれだけよくなったか」「変わらなかったか」「悪くなったか」という角度を測定している。評価に角度がつけば、給与などの角度に反映される。

気を付けなければいけないのは、「利益を上げている」という絶対額に注目するのではなく、「前期よりどれだけ利益を増やしたか」に注目すべきだということだ。例えば、賞与の原資を分配する際に、「利益を上げている部門」と「利益を上げていない部門」ということだけで、前者に多く分配したり、あるいは前者のみに上がった利益の何%などという支給をするということについては、よくよく考えていただきたい。

評価は「よりよくしたか」に注目すべきだ。赤字の予算だったとしても、予算よりも赤字幅を減らせば高い評価。黒字の事業で予算よりも黒字額を減らせば低い評価になる。

そんなことを考えに入れて、影響や責任の大きさ、守備範囲の広さが基本給、角度が賞与と昇降給、といった感じの概念で制度は作っていくことになるかと思う。
もちろん基本給は、よりよくしなければ上がらない。いままでのままの価値なら変わらない。陳腐化したり、より安い給与の人ができるような仕事であれば下がる、ということも、それも自明のことだと思う。

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