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Column

日常業務を目標にすること

2019.3.25

こんにちは。
コンサルタントの中村です。

目標設定のシーズンです。
各社さんの目標設定会議に立ち会わせてもらってます。

こんな声を聞くことがあります。
「通常業務は目標になりません。追加でやる新しいことのみを目標としてください」
「だからと言って、通常業務をおろそかにしてはいけません。通常業務をやった上で目標を果たしてください」

ひとつの考え方ではあると思いますが、多くの場合うまくいっていない様です。
結局、「通常業務が忙しくて、目標に手をつけられなかった」という話になりがちです。
社員からすると、「業務と目標は別物」という意識になってしまっているんですね。

通常業務と目標は別物である、というのはそもそも通常業務はやって当たり前、
つまり減点の対象でしかない、ということでしょうか。酷ですよね。
社員からすると、とてもわかりづらいし、コミットしづらいと思います。

社員と会社は雇用契約関係にあり、求められた業務を果たすから
給料が支払われるという順番ではありますが、求めたことをやってくれたのだから、
そこには感謝、「ありがとう」という言葉があっていいですよね。
それが信頼関係を築くのではないでしょうか。

新規営業の部門で考えると分かり易いと思います。
新規営業の部門で、通常業務とプラスαで分けて考えろ、という話にはなりませんよね。
仮に前年比110%の売上が求められるとして、100%を無視して+10%ではなく、目標は110%なワケです。

なぜ110%かといえば、100%部分も営業先としては去年と全く別だとしても、
探し方、当たり方、受注の仕方などに熟練度が期待され、
熟練度により、提案件数や受注率が高まることが期待されます。
であるから、前年100%ではなく、110や120%が求められるのが一般的でしょう。

総務や経理や、多くのルーチン業務も同じように考えられます。
ルーチン業務を昨年同様にこなしているだけでは100%でしかありません。
これを熟練度でもって、効率化したり、その分新たな価値の発揮を求められるべきです。

ただ、「今までのルーチン部分は評価しない」だと、
その部分に対しての感謝を伝える機会がなくなってしまいますので、
今まで同様のルーチンをひっくるめつつ、その上で効率化や新しい価値発揮をすることを
目標とすれば良いと考えられます。
これだと、営業が前年100%をひっくるめて110%で目標を置いてるのと同じことですよね。

社員が担ってる仕事の大部分を目標に含めて、
しっかりと評価、そして感謝する機会をつくることが大切です。

ではでは。

シニアコンサルタント
中村真一郎

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